-------------------------------------------------------------------------------- チタン酸化膜の厚みのコンクールは、極めて高度の技術を必要とします。陽極酸化法によって再現性に優れた処理技術を確立しています。陽極酸化は簡単に言えば、水の電気分解時に発生する酸素を上手に利用したものです。溶液中に、Ti の板(酸化させたいもの)を陽極(+)にし、通電性の良いものを陰極(-)にして電流を流すと水が電気分解されて、Ti 板の表面で発生した O が Ti と結合し(O2→(O)+2e-)TiO2の皮膜がTi の上で生成、成長します。皮膜の厚さは、印加する電圧と時間を微細にコントロールすることで、オングストローム(10-8cm)単位まで調整が可能になりました。また、虹色を発色させるグラデーションカラーは、処理液中に浸漬したままで電圧を変化させ、この膜厚を徐々に変化させていくもので、ドットの大小で表現する印刷の技法とは全く異なる処理方法です。